近代建築の父・ル・コルビュジェのアトリエに学んだ建築家・進来廉を父親に、フランス人の母親は絵、グラフィック分野でアーティストとして活動していたというクリエイティブな家系に生まれた、玄・ベルトー・進来さん。ご自身も建築家としてのフィールドを越えて幅広い活動をされています。日仏2つの視点から繰り出される豊富な話題は建築論をはじめ、日仏恋愛談義、結婚観、フランス流プロポーズの定義など、まさにボーダーレス。ユニークな話題満載のフレンチトーク、ご期待ください。
玄・ベルトー・進来さんのプロフィール
写真:工藤睦子/文:高梨哲
恋多きフランスピープルの口説き術
- 橋本
- 日本人が想像するフランス人のラテン具合って、結婚に対してもっと激しい感じがあったけど、実際は付き合う段階から全力投球、みたいなことですよね。
- 玄
- 高校の同級生で、好きな女の子に毎日、バラを一本、届けていたのがいます。
- 橋本
- といっても、そう簡単には落ちないわけでしょう。でもその後、付き合う→同棲、あっという間に内縁関係、みたいな展開。
- 玄
- でも、必ず同棲するわけではないですよ。
- 橋本
- なら、一緒に暮らすことが一つのベンチマークかもね。
- 玄
- 同棲は法的手続きこそないけれど、結婚と同等でしょう。そういう意味でいうと、付き合うための口説きも、結婚のプロポーズと同じかもしれません。
- 橋本
- それでいながら、恋多きフランスピープルって、どうなんだ(笑)。口説く段階から強烈な愛の言葉を浴びせるわけでしょう。日本にはないですからね。毎日、一輪のバラか。絵的にイケてるよね。日本で毎日バラを届けたら、警察呼ばれちゃうかもね(笑)。
玄・ベルトー・進来(ゲン・ベルトー・スズキ)さん プロフィール
1956年パリ生まれ。1980年、ベルギー・サンリュック大学建築学科卒。ビロー フェルニエ建築事務所勤務を経て、1984年東京大学大学院工学系修士課程修了。1984年磯崎新アトリエ勤務を経て、独立。1990年、(株)玄・ベルトー・進来設立、東京理科大学、日本大学、女子美術大学、慶應義塾大学、等の非常勤講師を歴任。各種建築をはじめ、インテリアデザイン、ショールームデザイン、家具、クラフト、グラフィックデザイン、イラスト、絵本など、幅広い分野で活動を展開している。
(株式会社玄・ベルトー・進来 http://www.guenbs.com)
玄・ベルトー・進来さんのQアイテム
- 書籍「第二の性」<1>事実と神話 ボーヴォワール
書籍「第二の性」<2>体験(上) ボーヴォワール
書籍「第二の性」<3>体験(下) ボーヴォワール
- 中学時代、仏語の原文で読み、世の中の見方が少し変わった。フェミニストのバイブル的な役割も担った本だが、平等な関係なくして、刺激的な恋愛関係は生まれないと思う。
- CD「Love to Love me Baby」Donna Summer
- 高校/大学時代は、70年代のディスコブーム。これほどエロっぽい曲はないと思うけど、チークでは踊れないので、専ら口説き用として利用。
- CD「All-Time Greatest Hits」Barry White
- 口説きの返事はチークタイムに。その曲の一つが、Barry White。勿論、自分で選曲するわけもなく、DJ任せではあるが。
- 映画「Cyrano de BERGERAC(シラノ・ド・ベルジュラック)」1990年
監督:ジャン・ポール・ラプノー/主演:ジェラール・ドパルデュー - フレンチスクールの授業で取り上げられる戯曲を映画化したもの。いわゆる口説きがテーマ(小学生時代から学ばなければならない重要テーマとの認識がフランスの義務教育にあるがゆえか?)
玄・ベルトー・進来さんのQトーク 記事一覧
- [vol.1] 建築とは、すなわち巣作りである[2009/10/02]
- [vol.2] 灯りが、求愛の正否を決める!?[2009/10/09]
- [vol.3] 日仏恋愛結婚比較論[2009/10/16]
- [vol.4] 結婚を楽しめ!そして、人生を愉しめ![2009/10/23]









![玄・ベルトー・進来さん [vol.3]日仏恋愛結婚比較論](images/ttl_vol3.jpg)
